経緯と考え方
オープンシステムの考え方を説明します。
素朴な疑問
建築を依頼する人(施主)が主役となり、本当に望むものを手に入れるためには今までのような建築業界独特の考え方や仕組みから脱却し、新しい考え方による新しい仕組みに拠って計画し建てられなければない筈です。
オープンシステムの理念
オープンシステムの建築士は、施主の良きパートナーとなって専門的な知識と技術を駆使しながら建築を進めていきます。計画から完成まで、さらに、完成後のことも含めて施主にとってどのような選択が最善かを常に考えながら、情報を全てオープンにして建築を進めていきます。
施主が主役
施主自身があくまで主体者となって計画が進んでいかなければ、本当の意味での良い建築は実現できません。
私たちオープンシステムの建築士は、建築を依頼する人の身になって責任を負い、配慮し、共に考えるパートナーとして行動します。
施主が主役となり、計画、設計、工事発注、工事監理に積極的に参加することができます。施主が積極的に建築に参加し、自ら専門家と共に結論を出すためには金額を含めた全ての情報が公開されなければなりません。
施主と建築士の契約関係
オープンシステムの建築士事務所は、施主と業務委託契約を結んで建築をすすめていきます。
業務の内容は、
- 建築コンセプトのまとめ
- 間取りや外観などの基本設計細部にわたる実施設計
- 業種毎の専門工事会社からの見積徴収と分
- 専門工事会社の選定
- 分割工事請負契約
- 工事工程表や支払表の作成
- 工事中の工程の調整と施工状況のチェック
等があります。
その内容につき、施主や専門工事業者の人たちと連携しながら建築を進めていきます。依頼主から直接各種専門工事会社に分割発注することを大原則としています。だからこそ透明性と自由性を確保しながら、建築を進めていくことが可能となるのです。
計画は自由に、個性的に
私たちオープンシステムの建築士は、施工業者とは利害が発生しない立場で業務をします。ここが最大の強みであり、依頼主の身になって自由に情報を選択し伝え個性を発揮した建築を創ることが可能なのです。
基本設計は模型やCG(コンピューターグラフィックス)で、施主が参加して建築士と共に結論を出すといっても設計図書だけでは、設計の内容が依頼者にうまく伝わりません。話が一方通行になることを恐れるのです。
そこで私たちオープンシステムの建築士は、模型あるいはCGを駆使して、依頼者に基本設計の内容がよく分かるように、最善の努力をしています。建築はコンセプト創りと基本設計でその後の骨格がほぼ決定付けられるため最も重要な部分と考えているからです。
実施設計は緻密に詳細に
どこが行っても同じ条件で見積ができる設計図書でなければなりません。たとえば建具工事なら、その建具はどんなデザインなのか、材料はどういうものか厚さはいくらか、ガラスはどうか、金物は…、という具合に各部の詳細が設計図面に明記されていなければ、建具屋さんは正確な見積を出すことができません。
見積の価格は透明に
オープンシステムでは、それぞれの専門工事会社から提出された見積書はそのまま依頼者に公開されます。それを業種毎に整理して、内容、技術力、価格が検討されます。過去の類似建物と比較したり、オープンシステムの全国の事例と比較することもできます。また見積書の提出と共に、専門工事業者から設計内容に対する改善提案も受付け施主も交えて協議します。
工事は分割発注で
専門工事業者は(普通は下請けさんといっていますが)は大工さん、タイル屋さん、サッシ屋さん、内装屋さん、というような業者です。実際の工事現場においては、実際に作業を行うのはこの人たちなのです。
住宅の場合は15社から20社くらい、ビルなどの大きな工事だと30社から40社もの専門工事業者の参加が必要になります。オープンシステムでは施主と、これら専門工事業者が直接工事請負契約を交わします。
競争原理が働くように
オープンシステムの場合、専門工事業者は各業種毎に自由に見積に参加することができます。採用されるためには技術力、工事実績や価格面で勝ち残らなければなりません。価格優位性も技術力の一部です。馴れ合いでは受注できません。おのずと技術力を磨くための努力を欠かせなくなるのです。
工事工程表と支払リスト
見積の徴収、工事業者の選定等の作業と並行して工事工程表を作成します。つまり、どの業種がどのような順番で工事を進めて行くのかという計画表のことです。この工事工程表は工事に参加する全ての専門工事会社に渡されオープンシステムの建築士と連携を取りながら工事が進捗していきます。
施主はこの支払リストをもとに、各専門工事業者に直接支払います。
第三者の立場で工事を管理
建物を建てる位置を決定し、杭工事、仮設足場、躯体工事、内装工事というようにそれぞれの専門工事会社が順番に現場に入ってきて建物はしだいに出来上がっていきます。その一つ一つの工事を私たちオープンシステムの建築士は図面通りに工事がなされているか、出来映えはどうかをチェックします。
施工間違いや不備な箇所があると、指摘して手直しをしていきます。これを工事監理といいます。